- 季節の変わり目には風邪を引きやすい
- 更年期障害の症状に個人差がある
- ヨガが健康にいい
- 冷え性の人の手足が冷える
これら全てがひとつの理由により説明ができてしまう。そんな驚きの内容の本に出会いました。
さっそく紹介しましょう。
自律神経とは何か?
その本とはこちら。
先ほど挙げた様々な現象の要因になっているのが「自律神経」です。
自律神経とは、全身にわたる神経網である末梢神経に属していて、体温調節や呼吸、消化、血圧など、私たちがコントロールできない体の現象に対して、体内の環境を一定に保つ働きをしています。
自律神経は、交感神経と副交感神経のふたつに分かれ、交感神経は心身が興奮する時に優位に働き、逆に副交感神経は心身がリラックスする時に働きます。
車で言うと交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキのようなものです。
いい状態の自律神経とは?
交感神経と副交感神経には1日の中でリズムがあり、朝起きてから日中は交感神経が優位で、夕方くらいからだんだんと副交感神経優位になり、次の朝に起きるときに再び交感神経が優位となります。
この1日のリズムの他に、食事後に消化している時は副交感神経が働きます。
私は交感神経がオンの時は副交感神経がオフになっているかと思っていたのですが、意外だったのは交感神経と副交感神経の両方が活性化している状態があり、それが体にとって最もいい状態だということ。
逆に交感神経が活性化しすぎると感染症にかかりやすくなったり、副交感神経が活性化しすぎるとうつ病になったりするそうです。
大事なのは自律神経のバランスだったのです。
副交感神経は歳とともに衰える
自律神経は歳を取るにつれて働きが悪くなります。
こう書くと、交感神経も副交感神経のどちらも衰えるように思えますが、実際に年齢とともに衰えるのは副交感神経だけ。
交感神経は歳を取ってもあまり変わらず、むしろ現代のストレスの多い社会では、活性化しすぎが問題になるくらいです。
一方副交感神経は男性は30歳、女性は40歳を機に大きく下がり、何もしなければその後も10年で15%も減少していきます。
そしてこの副交感神経の衰えがひどいくなって交感神経とのバランスが大きく崩れると、更年期障害の症状が重くなったり、手足が冷えたり、といった様々な悪影響が出てしまうのです。
ではこの副交感神経の衰えを防ぐ方法はないのでしょうか?
副交感神経をコントロールする
Control freak Photo by matthijs rouw
この本では、副交感神経を下げることをやめ、逆に上げることを積極的に行うことを勧めています。
副交感神経を下げることとは、例えば
- 睡眠不足
- お酒の飲み過ぎ
- 食事をとらない
といったことです。
一方副交感神経を上げることには以下のようなものが挙げられます。
- ゆっくり深く呼吸する
- 手を開いて親指を解放する
- 作り笑いでもいいので笑顔を作る
この本には他にも例がたくさん挙げられていますが、いずれも共通するキーワードは「ゆっくり」です。
ゆっくり余裕を持ち、ゆっくり食事をし、ゆっくり呼吸すれば、それだけで副交感神経が活性化されます。
自律神経は一瞬で切り替わる
長期的な副交感神経の衰えとは別に、交感神経と副交感神経の切り替えは一瞬にして起こります。
何か大事なことをする時に緊張しすぎて失敗してしまうことがありますが、こういう時はたいてい交感神経が優位になりすぎてしまっています。
こういう場合は深呼吸して、リラックスする方がよいのですが、この時は副交感神経も活性化しています。
うまく交感神経も副交感神経も活性化した状態を保つことができれば、最大限のパフォーマンスを発揮できるのです。
消化や睡眠など、完全には自分でコントロールできないことなので、どうすればうまくいくのか、これまではちゃんと理解できていませんでした。
この本を読んで、自律神経をバランスよく活性化するという視点から考えればいいんだ、と思えるようになりました。
日常の過ごし方を変えてくれる可能性を秘めた本です。ぜひ読んでみてください。オススメです。
今回の心動いたポイント!
- 交感神経も副交感神経も活性化した状態が理想!
- 副交感神経は年齢とともに衰えてしまう!
- 副交感神経を活性化させて人生の質を上げよう!
以上、よっしー(@yosshi7777)でした。