どうすれば人は幸せになれるのでしょうか?
今回は、そんな永遠の課題と言える課題への大きなヒントをくれる本「幸せ」について知っておきたい5つのことを紹介します。
「幸せ」について知っておきたい5つのこと NHK「幸福学」白熱教室 NHK「幸福学」白熱教室制作班,エリザベス・ダン,ロバート・ビスワス=ディーナー KADOKAWA/中経出版 2014-12-20
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読んで感じたこと
同じ仕事をしていても、それをただのお金をもらうための手段と考えるか、天職だと考えるかで幸福度がまったく変わってきます。
そのように考えを変えるためには、自分の中で仕事の位置づけを考え直すこと。
納得な内容でした。
読書メモ
どんな本?
- NHKの番組「幸福学」白熱教室の5回分の内容をまとめたもの
- 幸福学の研究者による講義
幸福になるために必要なこと
- 人との交わり
- 親切
- ここにいること
幸福になる3つのお金の使い方
- モノより経験を買う。記憶に残り、自分だけの個性を感じ、他人と社会的価値を共有できるから
- ご褒美化。楽しいことをいったん中断してみる
- 他者への投資。自分のためよりも他人のためにお金を使った方が幸福度が高い
- 進化の過程で、助け合うことが有利に働いたから生まれたのではないか。
幸福を客観的に測定するために必要なこと
- 認識。今ある人生を客観的に見ること
- 感情。喜びや愛情、満足、熱意などのポジティブな感情の集合。
仕事と幸せ
有意義でエネルギーにあふれる人生に必要な4つの要素。このうち仕事が最も重要
- 仕事
- 目先の利益を越えた理想
- 高い目的意識
- 社会とつながっているという実感
人が仕事に対して持つ意識。どれかは必ず持っているもの。同じ仕事でも考え方で変わる。
- ジョブ。仕事を単なる労働と位置づけている。
- キャリア。経歴や向上しているという実感を動機に働いている。
- コーリング。天職だという実感が動機。これが幸福度が最高。
仕事に対する意識を変えるには
- 社会的な交流の質や量を修正する。
- 仕事の意義を広げる。
- やり方や範囲を見直す
挫折や逆境から立ち直るためには?
困難を受け入れる
- つらいと思っている自分を客観的に見る「メタ認知」をする
- 不快さは自分の中にあるもの。
- 今ある幸せを改めて確認する
- 短い間であれば、いやな感情を味わいきる
- 人に対する思いやりを持つ
- いいことが起こったときは「自分が関わったから、その状態が続く、自分の人生すべてに影響する」と考える。悪いことが起こったときは「原因は自分ではない、一時的なこと」と考える。
幸せな人間関係とは?
ホスピス患者に聞いた、人生で1番後悔していること
- 人の期待に応える人生ではなく、自分に正直に生きる勇気が欲しかった
- あんなに働かなければよかった
- 勇気を出して自分の気持ちを伝えればよかった
- 友だちとつきあい続ければよかった
- 自分が幸せになるのを許せばよかった
幸福も不幸も伝染する。
親友、家族、恋人との良好な人間関係は幸福度を高める。特に日本では友人関係の多様性が幸福に影響する。
まとめ
こういう本は、海外の事例が多くて日本では成り立たないんじゃないの?と思うことがよくありますが、この本は日本での研究結果をちゃんと書いてくれているので、内容に説得力があります。
テレビ番組5回分をまとめたものなので、テーマがあちこち飛びがちですが、内容は分かりやすく、幸福になるためにはどうすればいいか、概要をつかむには最適な本です。
気になった人はぜひ読んでみてください。
「幸せ」について知っておきたい5つのこと NHK「幸福学」白熱教室 NHK「幸福学」白熱教室制作班,エリザベス・ダン,ロバート・ビスワス=ディーナー KADOKAWA/中経出版 2014-12-20
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