こんにちは。
ワイン大好きですが、知識はほとんどないよっしー(@yosshi7777)です。
この前、ワイングラスメーカー「リーデル」主催の、ワインとチョコレートを合わせるセミナーに参加して、目からウロコがボロボロ落ちる体験をしたので、その様子を紹介します。
グラスが違うだけで、ワインがまるで別ものになってしまうんです。
10代目リーデル当主によるセミナー
今回参加してきたセミナーはこちら。
11月7日(金)10代目当主ゲオルグ・リーデルによる レッドワイン&チョコレート マッチングセミナー 開催 | リーデル公式サイト
ワイングラスメーカー「リーデル」の10代目!当主である、ゲオルグ・リーデルさんによる、ワインとチョコレートを合わせるセミナーです。
金曜の夜でしたが、お客さんはほぼ満席。130名もいたそうです。
会場に入って席に着くと、テーブルの上にグラスやワイン、チョコレートが並んでいます。
何だか楽しそうで期待がふくらみます。
行ったのが遅くて席が後ろだったので、写真が小さくてすいません。
ゲオルグさんは通訳を通してでしたが、冗談も交えながら楽しくそして分かりやすく伝えてくれました。
水だけでも違いが分かる
まず使ったのはミネラルウォーター。これを3つのグラスに注ぎ入れます。
今回使用したワイングラスは3つ。軽いものに合うものから重めのものまで、左から順に並んでいます。
左から順に。
まずは左のものを飲んでみます。ゲオルグさんからは、舌のどこに当たるか感じてください、との指示が。
ミネラルウォーターは冷やされているので、冷たい感触で舌のどこに当たっているかがよく分かります。
次に真ん中のものを飲んでみると、確かに場所が変わるのです。
左は舌の先の方、真ん中は舌全体、右は舌の奥の方に当たり、それぞれ違っているのをはっきり感じることができました。
ここまでですでに驚きの連続。会場からも驚きの声があがります。
いよいよワインを飲み比べ。これまた驚き。
そしていよいよワインを飲んでみることに。
まずはピノノワールという、果皮が薄めで繊細なものから。
プラスチックのコップに入っているものを、3つのグラスに分けて入れます。
まずは香りを比べてみます。
左はチェリーのような華やかな香りがします。一方真ん中ではスパイスの香り、右は青いような香りがして、全然別もののように感じました。
香りの分子はグラスの中で層になっていて、グラスの形によってその層のどこが嗅ぎやすくなっているか、変えて作っているそうです。すごい!
そして飲んでみます。
まずは右から。香りは青かったのですが、飲んでみても美味しくない。ミネラル分が強すぎるように感じます。そして真ん中はしょっぱさを感じてしまいました。これもイマイチ。
最後に飲んだ左のグラスにびっくり!口の中の香りの広がり、余韻の残り方が全く違います。酸味もマイルドに感じられます。
ピノノワールはこれまでどちらかというと酸っぱくて苦手だったのですが、どうやら使うグラスを間違っていたみたいです。
合わせるチョコは…
そして今回のメインイベント、ワインとチョコの出会いです。
ピノノワールは繊細なので、軽いものが合う。そこで選ばれたのがホワイトチョコ。
チョコはカカオが入っていないので苦味がなく、クリーミーさとバニラの香りを感じます。
ワインと合わせてみると、チョコの甘みとワインの香りがだんだん混じっていい感じになってくるのが分かりました。
これを右のグラスでやってしまうと、チョコが酸っぱく苦く感じられました。
ワインが変わるとグラスも変わる
次はシラーという品種。果皮の暑さは中間くらいのもの。
まずはプラスチックコップに入ったままで香りと味を確かめます。うん、おいしい。スパイスの香りもあって好きなタイプです。
そしてこれを右のグラスへ。飲んでみると接着剤のような香りと渋みがキツすぎます。何と、このグラスよりもコップの方がおいしかったのです。
左のグラスも同じ。香りはフローラルなものなのですが、酸味が強調され過ぎてしまいました。
たとえリーデルのグラスでも、選択を間違えるとプラスチックコップに負けてしまうんですね。
そして真ん中のグラスで飲んでみると、豊かで熟した果実の香り、スパイスを感じます。これで飲むとプラスチックコップが薄っぺらく思えます。
シラーに合うチョコは何と!
最初にチョコだけ食べてみると、何だか不思議な味がします。そして後味は…あれ?辛い!
そう、唐辛子入りのチョコだったのです。
これだけで食べると厳しいですが、これをシラーと合わせると、ワインが持つスパイス感と絶妙にマッチするのです。
唐辛子の香りが浮き上がる感じがします。
カベルネにはどんなグラス?
ワインの最後はカベルネ・ソーヴィニヨン。実が小さく果皮は厚めです。
これは左のグラスから。
ユーカリやミントの香りがしますが、味は喉にイガイガして、タンニンが舌の奥にとどまっているように感じられます。
真ん中のグラスでは、香りのバランスが少しよくなって、タンニンを感じる舌の場所が奥から真ん中について移りました。
そしていよいよ右のグラスへ。
香りはより複雑に。そして飲んでみると、味の深みが違って力強さを感じます。タンニンを感じる場所は舌のさらに前の方へ。
グラスでここまで違うんですね。
カベルネと恋愛してるかのようなチョコ
チョコだけ食べると、確かに甘みが少なくてオトナの味です。
これをカベルネと合わせると、ワインとチョコの香りが口の中で爆発する感じに。一気に広がりました。
ゲオルグさんはこの関係を「ラブ、マリッジ」と表現していました。まさにそんな感じです。
コーラ専用グラスにまた驚く
そして最後は何とコカコーラ。
リーデルはコカコーラ専用のグラスを最近発売し始めました。
まずはプラスチックコップで。香りはレモンやライム。味はいつものものですが、後味に甘さが残ります。
次にグラスに入れます。まず気づくのは泡の細かさ。とても細かい。そして泡がずっと出続けています。
香りはオレンジを感じるものに変化しました。後味もなぜか甘ったるさがなくなり、スッキリとしています。
確かにオレンジの相乗効果でおいしく感じられます。
おみやげはグラスとチョコ
そして大満足でセミナーは終了。終わった後は、使ったグラスと残りのチョコを持ち帰ることができます。
さっそく自宅でも試してみましたが、確かに同じワインでも味や香りが全然変わってきます。また、一緒に食べる料理によっても合うグラスも変えた方がいいこともありました。
ワインってホントに奥が深いですね。もっともっと知りたいと思いました。
ゲオルグさんのセミナーは年に1回のようですが、通常のセミナーは青山や大阪のショップで開催されているので、気になる方はぜひ参加してみてください。ワインの楽しみ方が格段に広がりますよ!
テイスティング・セミナー|リーデル公式サイト | リーデル公式サイト
今回の「ココロ」動いたポイント!
- 同じワインでもグラスによって味や香りが全然違う!
- ワインの世界は恐ろしく奥が深い!
以上、よっしー(@yosshi7777)でした。
明日も「ココロ」動く1日を!