ラグビーワールドカップで大活躍した五郎丸選手が読んでいたことで大ヒットになっている「自分の小さな「箱」から脱出する方法」
かなり前にわたしも読んで、かなりの衝撃を受けたのを覚えています。
今回はその続編を紹介。
前作が仕事での活用をメインにしていたのに対して、今回は親子や夫婦の関係、さらに国家間の争いについても話が及びます。
2日で人生が変わる「箱」の法則 アービンジャー・インスティチュート 祥伝社 2007-09-06
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読んで感じたこと
他人を人と見ているか、物として見ているか。
前作にもありましたが、今回は夫婦関係が例として出てくる中で、自分がいかにヨメのことを物として見ていることが多いかに気づいてがく然としました。
特にケンカしたときなどはまさに書いてあるまま。苦笑いするしかありません。
本を読んでから自己正当化のことを意識するだけでも、ヨメへの感情がかなり変わったことを感じます。
読書メモ
- われわれは他人に対して、自分と同じ人として見るか、物として見るかを常に選び取っている
- 家庭や職場、世の中の問題の大半は、戦略がまずいのではなく、心のあり方がまずいために起きている
心のあり方が重要な理由
- 心が敵対的なら、物事を明確に見ることができない。心が平和であれば、明晰な頭で決定を下せる。
- 交渉をうまくまとめるには、相手側の関心や不安を分かっている方がいい。そのためには相手を物としてではなく人として見る必要がある
- 私たちは、相手の言葉や行動よりも、どういう気持ちで接しているかの方に反応する
共謀
- そうしたくはないのに、当事者たちが反対しているまさにその事柄を引き起こしてしまうような対立
- だんだんエスカレートしていく
- 自分が正しいと思った気持ちにそむく(するかしないかではない)と、それを正当化しようと対象を実際よりも悪いものにしようとする
自己正当化の4つの例
- 「優越」の箱。他人を自分より劣ったものとして見ること
- 「当然」の箱。自分は被害者で、権利があり、恵まれないと思っていること。
- 「体裁」の箱。助けになることや正しいことでも相手が好まない場合、それができなくなる。
- 「劣等感」の箱。自分に対する劣等感から、他人が有利で恵まれている、世の中は自分に対して敵対的だと考えるようになる。
- 自分で箱から出ることにより、闘争を終わらせることができる
箱からの脱出の方法
- 箱の兆候を探す(非難、正当化、冷酷さ、箱のタイプなど)
- 箱の外の場所を見つける(箱の外の人間関係、記憶、行動、場所など)
- 状況をあらためて考える(箱の外の観点から)
まとめ
前作を読んだことがあっても、こちらもぜひ読んでみることをおすすめします。
人間関係を改善できる糸口をたくさん見つけられるはずです。
2日で人生が変わる「箱」の法則 アービンジャー・インスティチュート 祥伝社 2007-09-06
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