思考や感情、感覚をありのままに受け止めて、気づけるようになる心の状態が「マインドフルネス」。
マインドフルネスになるためには練習が必要なのですが、その参考書としてピッタリの本を紹介します。
もくじ [hide]
わかりやすい言葉で書かれたマインドフルネスの教科書
その本とはこちら。
マインドフルネス バンテ・H・グナラタナ サンガ 2012-08-23
|
書いているのはスリランカ生まれで今はアメリカ在住の仏教徒バンテ グナラタナさん。
この本は翻訳書なのですが、原題は「Mindfulness in Plain English」。日本語にすると、「わかりやすい英語で書かれたマインドフルネス」となります。
このタイトルからわかるように、マインドフルネスについて本当にていねいにわかりやすく説明してくれています。
マインドフルネスになるための瞑想法
マインドフルネスな心の状態になるには、ヴィパッサナー瞑想と呼ばれる、仏教で古くから伝わる瞑想法を練習する必要があります。
瞑想にもたくさんの種類がありますが、徹底的に集中してリラックスしたり幸福感にいたることが目的となっているものがほとんど。
ところがヴィパッサナー瞑想はそうではありません。
ヴィパッサナー瞑想では、集中することは必要な要素のひとつに過ぎません。集中をベースにして気づきを得ることが最大の目的です。
ここまでていねいな説明
この本では、ヴィパッサナー瞑想をするためのやり方や実際にやった時に出てくる問題への対処法などをものすごくていねいに解説してくれています。
たとえばやり方の場合はこんな風な説明があります。
- どんな姿勢で座ればいいのか
- どんな服装をすればいいのか
- いつ、どれくらいの時間座ればいいのか
さらに問題点はたくさん。
からだの問題だけでも以下のようなものを含めて12種類もあげられています。
- からだのどこかが痛い
- 脚がしびれる
- 眠い
- 退屈
さらに心の問題も出てきます。
- 欲
- 怒り
- 焦り
このような問題への対処法もちゃんと書かれています。
- 時間を計る
- 深呼吸する
- 問題に名前をつけてラベリングする
とにかくヴィパッサナー瞑想をしていて出てくる困ったことはすべて書かれているんじゃないかと思うくらいです。
これを読んで参考にしながら瞑想していたら、呼吸についてのコツがわかって、それだけで記事にしてしまったほど。
マインドフルネス瞑想のとっかかりに呼吸を使うことの意味がわかった
まとめ
マインドフルネスの本というと、宗教からできるだけ距離をおいて、その効果ばかりをうたうものが多いなか、この本は瞑想を実践するところに徹底的に焦点を当てています。
仏教の人が書いているのでやや宗教よりなところはありますが、それを除いたとしてもヴィバッサナー瞑想の教科書としては十分すぎるほど。
マインドフルネスになるために、瞑想するときには常に横に置いておきたい本です。
ぜひ読んでみてください!
マインドフルネス バンテ・H・グナラタナ サンガ 2012-08-23
|
瞑想の記事、ほかにも書いてます
- 瞑想 | 「ココロ」動くブログ
- 瞑想してたらトランス状態になった
- 「止」から「観」へ!瞑想をもっと深めたい
- 【10% Happier by ダン・ハリス】瞑想をうさんくさいと思ってる人にこそ読んでほしい本
- 瞑想始めて1年たったので、瞑想のコツとメリットをまとめてみた!
マインドフルネスをさらに知るならこちらもどうぞ
グーグルのマインドフルネス革命―グーグル社員5万人の「10人に1人」が実践する最先端のプラクティス(付録:マインドフルネス実践ガイドCD) サンガ編集部 サンガ 2015-05-25
|
世界のトップエリートが実践する集中力の鍛え方 ハーバード、Google、Facebookが取りくむマインドフルネス入門 荻野 淳也,木蔵シャフェ君子,吉田 典生 日本能率協会マネジメントセンター 2015-07-31
|
マインドフル・ワーク―「瞑想の脳科学」があなたの働き方を変える デイヴィッド・ゲレス NHK出版 2015-05-22
|
この記事はSLPRO X for iPhoneを使って書きました。
[…] […]