「食べる瞑想」で、いまこの瞬間に集中すると、感謝としあわせが訪れる

高野山で2泊3日の日程で行われた「マインドフルネス合宿」。

今回はそこで学んだことの中から、特にわたしの心に強く残った「食べる瞑想」を紹介します。

通常の座って目を閉じる瞑想と同じように「いまここ」に集中できるのはもちろん、生きていることに感謝してしあわせな気持ちになることができます。

マインドフルネスを深めたい

参加したのはこちら。高野山の宿坊に泊まって、マインドフルネスを体験して学びます。

伊藤マナ いとうまな 高野山マインドフルネス合宿

わたしは2年半くらい瞑想を続けてきて、さらにこの半年くらいはマインドフルネスにも取り組んできました。

だんだん上達はしてきたのですが、それをさらに深めたくてこの合宿に参加することにしました。

合宿では講義もありますが、大半は実践形式のもの。

通常の瞑想ももちろんやりますが、新鮮に感じたのが「食べる瞑想」。

食べることだけに集中する

マインドフルネスとは、常に頭の中を駆けめぐっている思考から距離をおいて、いまこの瞬間だけに注意を向けていくもの。

「食べる瞑想」では、以下のようなことに注意して食事をします。

  • 食べているあいだ、テレビやスマホを見ない
  • 周りの人と話さずに静かに食べる
  • ひと口ごとによく味わって食べる
  • 料理を作った人や素材となる野菜を育てた人、それを運んだ人や食材そのものに意識を向ける

簡単にいうと食事することだけに集中するということですね。

その時に使ったのがこちらの五観の偈。

わかりやすくいまのことばにしたものがこちら。

さらに宿坊の割りばしの袋の裏に書かれたこちらのことば。

食べる前にこれを読み、さらに途中でもときどき見て、意味をかみしめながら食事をしました。

宿坊の食事は精進料理。シンプルですがていねいに作られていて、まさにじっくり味わって食べるにはピッタリです。

食べることに集中すると、食べものの見た目やにおい、味などいまこの瞬間に気づくことがたくさんあって、思考に意識を奪われなくて済みます。

感謝としあわせがわいてくる

もうひとつ強烈に感じたのが、自分が食べている料理がたくさんの人に支えられてできているということ。

さらに、精進料理なので殺生はしていないのですが、それでも素材がもつ生命のエネルギーをもらって生きていることが心から実感できました。

自分がたくさんの人やものによって生かしてもらっていることに対するありがたい気持ち、そしてそれらのものに支えられて生きていられるしあわせがあふれ出てきました。

自分がいまどんなにひどい状態だと思っていても、実はすでにしあわせと感謝に包まれていることに気づくことが、よりよく生きるためにとても重要です。

食べる瞑想はそのことに気づくとてもよいきっかけになります。

まとめ

食べることは誰でも必ずやっていること。

そして食べる瞑想は食べることに集中するだけでいいので、誰でも簡単に取り組むことができます。

それなのに、そこから得られるものはものすごく大きい。

だまされたと思って、ぜひ1度やってみてください。

自分が変わるきっかけになるかもしれません。

高野山の旅のことはこちらにも書いています

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