今回の読書メモは「ぼくらの仮説が世界をつくる」。
著者は、講談社の編集者時代に「ドラゴン桜」、「宇宙兄弟」という大ヒット作を世に送り出し、いまは作家エージェント会社コルクを立ち上げた佐渡島庸平さん。
この本は、そんな佐渡島さんが感じてきた、仮説を立てることの重要性を説いたものです。
ぼくらの仮説が世界をつくる 佐渡島 庸平 ダイヤモンド社 2015-12-11
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読んで感じたこと
仮説は、収集した情報をもとに作り上げるものだと思っていましたが、この本で語られていることは違います。
考えたことではなく、日常で感じることをもとに仮説を作る。
まずは感じたことからの仮説があり、それを検証していくことが大事なのです。
読書メモ
- 情報→仮説ではない。最初から仮説を作る。
- 仮説は日常で感じることをもとにする。
- お金の形態が変わってから世の中が変化する。
- 変わっていくものと変わらないものをよく考えた上で本質を見極めて、その本質を描いたものを作る。
- モノ→品質→デザイン→安さ→ストーリー
- キーワードは「共感」と「自分ごと」
- ★玉石混交のネット社会の中で、キュレーションして発信できるだけで強い力になる。
- 平野啓一郎による愛の定義 :その人と一緒にいるときに引き出される自分の分人が好き
- 自分の生み出すコンテンツへの分人を持ってもらう。そのためには質と親近感が必要。
★自分への分人を持ってもらうためには何が必要なのか?
- 接触頻度。回数を重ねればそれだけ親近感がわく。
- 質。興味を持ってもらえることを発信できているか。
- 親しみやすさ。ついツッコミを入れたくなってしまうようなこと。
- コミット。自分と個人的につながっていると思ってもらえるか。
- 親近感はメディアごとに違う。それを見極めて、自分が発信したい情報はどのメディアが最適なのかを選ぶ。
- 最終的なゴールを見据えて、そのためのドミノの1枚目は何かを熟考する。
- とにかく基本を徹底する(1本の線)
- 仮説を実行するための情報を検証するためには、あらゆるバイアスから自由になること。
バイアスとは常識→宇宙人視点を持つ - 1枚目のドミノは自分の熱狂。2枚目はその人が仮説を立てること。次はその人のまわりの人と一緒に倒す
まとめ
幼少期を海外で過ごしているからか、本で「宇宙人視点」と書かれている視点の柔軟さに驚きました。
ものごとをよく見て、よく考えるということってこういうことなんですね。
発想の新しい切り口を知りたい人にはおすすめの1冊です。
ぼくらの仮説が世界をつくる 佐渡島 庸平 ダイヤモンド社 2015-12-11
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この記事はSLPRO X for iPhoneを使って書きました。