時々このブログを読んだ人から「内容がわかりやすい」と言ってもらえることがあります。
そんな時は飛び上がるほどうれしい(ので、そう思ったならぜひ声を大にして言ってください)のですが、それをさらに高めてくれる本に出会いました。
その名も「文章は読むだけで上手くなる」です。
著者は有名ビジネス雑誌の創刊編集長
本はこちら。
文章は読むだけで上手くなる (PHPビジネス新書)渋谷 和宏 PHP研究所 2014-12-18 売り上げランキング : 176889
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この本を書いているのは渋谷和宏さん。
日経ビジネス記者から始まり、日経ビジネスアソシエの初代編集長もされていました。
最近は独立され、私はテレビ番組「シューイチ」でコメンテーターをしているのを見たことがあります。
元「原稿を書けない記者」が気づいたコツ
そう聞くと最初から文章が書けた人のように思えますが、実は全く違います。
初めて書いた原稿は上司にゴミ箱に捨てられ、その後も書き直し1000回や2晩続けて完徹など、ものすごい悪戦苦闘と試行錯誤を重ねます。
それを繰り返すうちに、わかりやすい文章にはあるセオリーがあることに気づきます。
そしてセオリーを意識すれば文章を書かなくても、読みやすい文章、わかりやすい文章を身につけられる。という確信を得ます。
それをまとめたのがこの本です。さっそく内容を紹介していきましょう。
わかりやすい文章のセオリーとは?
わかりやすい文章には共通のセオリーがあります。
それは段落の最初に「リーダー」と呼ばれる一文があること。
リーダーとは、
小段落全体で何を言いたいのかを要約していたり、小段落で言いたい内容の前振り役を務めていたりする
もの。
一方、2番目以降の文のことを「フォロワー」と呼んでいます。
フォロワーはリーダーの証明や補足をしています。
セオリーを意識して文章を読む
わかりやすい文章はみんな「リーダーとしての文を小段落の最初に置き、フォロワーとしての文をその後に続ける。」という構造をしています。
このセオリーを意識して、リーダーが先頭に来ているか、来ていなければ先頭に移動させる、リーダーがなければ文を考え出す、ということを練習すれば、文章を書かなくても読むだけでうまく書けるようになるのです。
リーダーをつなげたスケルトンをイメージする
小段落の内容の要約がリーダーなので、リーダーをつなげて読めば、それだけで文章全体の流れがわかります。
このリーダーをつなげたものを文章のスケルトン(骨格)と呼びます。
このスケルトンには大きく2つの構造があります。
1つは△(三角)型。
これから何を書きたいのかを冒頭で示した後で、それを具体的に強調するエピソードなコメントを紹介するもの
もう1つは▽(逆三角)型。
インパクトのある一文もしくは小段落で文章が始まるもの
意外性があって面白いのは▽型。三角型は書く内容を初めに明かしてしまうので、その後興味を引きつけるのが難しいのです。
このスケルトンとセオリーを意識して文章を読むようにするだけで、飛躍的に文章が上手く書けるようになるとのこと。
他にも上手く書くための内容が満載
この本は確かにこの通りの構造をしていて、例文も豊富なためものすごくわかりやすいです。
この本はこの後、実際にうまく書くためのマニュアルやテクニックに移りますがここも参考になることばかり。
中でも「体言止めをやめる」という項目は私には耳が痛いものでした。
読むリズムを作るために積極的に体言止めを使っていたのですが、「それは文の順番が間違っているから」とバッサリ。
この記事でも全然減らせていないのですが、少しずつ試していこうと思います。
まずは構造を意識して文章を読むようにすることにします。
自分の文章がどんな構造をしているか、調べてみてはいかがでしょうか。
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この記事はSLPRO X for iPhoneを使って書きました。