今回の読書メモは「すごいメモ。」
書いているのは、伊右衛門やプレモルなどのコピーや、イオンレイクタウンのクリエイティブ・ディレクションもしているコピーライターの小西利行さん。
この本は、そんな小西さんの20年のキャリアで培ったメモの使い方をまとめた本。
読みやすくてマネしたくなるメモの取り方、使い方がてんこ盛りでした。
読んで感じたこと
仕事のスピード・質が劇的に上がる すごいメモ。 小西 利行 かんき出版 2016-01-20
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メモはその場で取っても、後で見返さないことがほとんど。
なぜかと言えば、見返してもその時のことを思い出せないから。
この本には、そんなゴミになりがちなメモを後から思い出して役に立てるための14の方法が紹介されています。
ただ単に内容を覚えておくためにとどまらず、アイデアを生み出すメモの書き方も満載。
特にアイデアがザクザク出てくるというふたつの三角メモはぜひ実践してみたいです。
読書メモ
著者
- 小西利行さん
- コピーライター。伊右衛門、プレモル、トヨタ、ライザップなどのキャンペーンや、イオンレイクタウンのクリエイティブ・ディレクションもしている
- この本は、そんな小西さんの20年のキャリアで培ったメモの使い方をまとめた本。
メモの使い道
- 整理(仕事の条件や要点を整理する)
- 設定(課題を見つける。目的を決める)
- 考察(何が有効な解決策か考える)
- 発見(新しいアイデアへたどりつく)
- 指示(部下やチームに役割を与える)
- あとで使うためのメモの取り方の本
時間がたつとメモは腐る
- 記憶+メモで役立つ情報になる
- 時間がたつと記憶がなくなる
- 思い出せる、考えるきっかけを残すメモを書くべき
未来メモ
- 見たこと聞いたことを残すのが過去メモ
- 行動のきっかけを生むのが未来メモ
まとメモ
- 情報をシンプルにまとめるメモ
1:3つの◯
- メモの重要なところに3つ◯をつける
- 後から見て、重要だという判断をしたことがわかる
- どこにも書いていないこと、疑問に思ったことに◯をつける
2:矢印
- メモに秩序を生む
- 情報の関係が明確になる
- 考える順序や目的がわかる
3:記号
- 情報を素早く読みやすくする
- VS、?、◯×、☆、←→
4:吹き出し
- 未来の自分に向けての指示を書いておく
- 書くことは3つ。起点ポイント(ここから考える)、確認ポイント(ここを解明する)、重点ポイント(ここを伸ばそう)
5:デジメモ検索
- デジタルで保存するなら、日付や場所など、いろんな言葉をタイトルに入れて検索しやすくする
- 未来の自分がどんな言葉で検索するかはわからない
つくメモ
- アイデアをザクザク生む
- メソッドを実践するだけで知らないうちにクリエイティブ発想になれる
1:ハードルメモ
- 思考のルール化
- ハードルを設けて、それを超えることをルールにする
- 例:さすが帝国ホテル
- それは本当に◯◯◯するか?
2:マンガメモ
- イラストやセリフを追加することで、メモの中に共感できるポイントを増やす
- ストーリーは覚えやすい
- 棒人間でもオーケー
3:ブラック三角メモ
- 隠れたニーズを見つける
- 頂点の重なったふたつの三角形。共感三角形とも呼ぶ
- 左側が送り手(商品)、右側が受け手(世の中)、重なった部分が共感(隠れニーズ)
- 左に商品の情報を書いて、右に世の中の不満を書く。真ん中に左右を満たすようなアイデアを書く
4:ホワイト三角メモ
- 形は上と同じ
- ターゲットの好みから隠れニーズを探り、アイデアを生み出す方法
- ターゲットの今の好みを抽出するので、今の時代にヒットするコンテンツが生み出せる
- 左にテーマに関する情報を書く
- 右にターゲットの好きなことをリストアップする
- 左右を組み合わせて言葉をつくる
5:つなぎメモ
- 思い浮かんだことを「→」でつないでいく
- そのままプレゼンにも使える
6:あまのじゃくメモ
- 原因→結果じゃなく、結果→結果原因で発想する
つたメモ
- 大切なことを伝える意思疎通のためのメモ
1:見出しメモ
- 興味がわくような見出しをつける
- 臨場感を残すようにする
2:ズメモ
- ビジュアルの効果を、伝わる情報のために使うメモ
- 直感的に理解ができる
- 大小ズ:大きさを図にする
- 設計ズ:関係しているものごとを建物のイメージにして並べる
- 関係ズ:関係を線と太さでイメージ化する。テーマにそった意見を集め、たくさん意見が出ているものを真ん中に置き、周りに関係のあるものを置いて線でつなぐ
3:スピーチメモ
- 手元の原稿を見ずに、聞いている人を惹きつけ、何を話すかをアシストしてくれるメモ
- 書籍タイトルに似せて作り、人の興味をひく
- 画面に1行だけメモを出して、それを見ながら話す
- 聞き手と同じスタンスで疑問を解決していく
未来メモの効果
- 仕事が楽しくなる(考えるきっかけになる)
- 仕事のスピードが速くなる(頭が整理される)
- 過去のアイデアを再活用できる(忘れていたアイデアがよみがえる)
- アイデアがスラスラ生まれる(アイデアを考える方法がわかる)
- 仕事ができる人になる(課題の設定や解決がパッとできる)
- 伝えたいことが人に伝わる(大切なことがみんなに伝わる)
- リーダーシップがとれるようになる(チームに楽しく仕事をさせられる)
まとめ
なるほどと思わずヒザを打つ内容が盛りだくさんですが、こういうものは実践してナンボ。
これをきっかけに早速実践していきます!
仕事のスピード・質が劇的に上がる すごいメモ。 小西 利行 かんき出版 2016-01-20
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