【時間栄養学が明らかにした「食べ方」の法則 by 古谷彰子】光だけじゃない!体内時計は食事でもリセットできる

睡眠リズムや体温、自律神経など、1日の中の体のさまざまなリズムをコントロールしている体内時計。

朝日をしっかり浴びると調節できることは知っている人も多いと思いますが、実は食事でもコントロールできるんです。

うまくコントロールするためにはどんなことに気をつければいいのでしょうか。

体内時計は毎日リセットされている

体内時計は、胃や腸、肝臓、腎臓、血管や皮膚など、さまざまな臓器が固有のリズムを持つことが知られています。

ところがこのリズムはきっちり24時間であるものは少なく、それより短いものも長いものもあります。

つまり、毎日同期しないと体中の時計がずれていってしまうのです。

これをコントロールしているのがメイン時計と呼ばれる脳の視交差上核。

毎朝、この視交差上核で光を感知すると体中の時計を朝に同調させる指示が出されます。

この指示によって、毎日体内時計は一定に保たれているのです。

マスタースイッチはもうひとつあった

光の刺激以外に、体内時計をリセットすることができる刺激がもうひとつあります。

それが食事です。食事をすることにより体内時計を朝の時間に同調することができます。

ただし、朝の時間に何でもいいから食事をすればいいわけではありません。

体内時計を効率的に調節するために必要なのは以下の3つ。

  • 前の食事からの絶食時間を長くする
  • 炭水化物、タンパク質、脂質をバランスよく食べる
  • 1日で朝食の食べる割合を多くする

GI値が高いものほど調節しやすい

驚いたのが、GI値が高いものほど体内時計を調節しやすいこと。

詳しいメカニズムは分かっていませんが、インシュリンとの関わりが想定されています。

つまり、体内時計を調節する点から見ると、ご飯やパンなどの炭水化物と焼き魚などのタンパク質、脂質を組み合わせてたっぷり食べるのがいいということになります。

一方夜は炭水化物を控えて、食べる食事全体の量も少なめにすると体内時計を不必要に動かさなくてよくなります。

また、仕事などでどうしても晩ご飯が深夜になってしまう時は、19時ころにおにぎりなど炭水化物が多めの軽食をとり、帰ってきたらおかずを食べるようにすると体内時計への負担を最低限にすることができます。

まとめ

今回の内容は以下の本で読んだことです。

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食事の内容や時間でこんなにも体内時計に影響があることにびっくりしました。

夏場はたたでさえ暑くて睡眠が不規則になりがち。食事内容に少し気をつけるだけで、この乱れを最低限に抑えることができます。

ぜひこの本を読んで、夏を乗り切ってください。

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体内時計についてはこちらの本もすごく面白いです。

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