今回紹介する本は、慶應大学教授の前野隆司さんの対談集「無意識の整え方」。
合気道家、仏教の僧侶、コーチングのコーチ、医師という無意識とあまり関係がないように見える方たちですが、読んでいると意外なつながりがありました。
人生が変わる! 無意識の整え方 – 身体も心も運命もなぜかうまく動きだす30の習慣 – (ワニプラス) 前野 隆司 ワニブックス 2016-01-26
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読んで感じたこと
前野さんは、「無意識がお膳立てしたことを意識は後づけで自分がやっていると思いこんでいる」という「受動的意識仮説」を主張しています。
この前提でよりよく生きるためには、無意識をうまく扱うことが必要です。
そのためのヒントをたくさん知ることができました。
中でも、無意識のことをただ理解するだけではなく、体感して身につけないと意味がないというのは納得でした。
読書メモ
- 意識は受動的なもの
- 無意識を整えるための4つの対談集
合気道家
- 理解よりも体感が重要
- 意識しているとうまくいかない
- 無意識に教えることを意識する
- 無意識は心の倉庫。プラスなものを入れていないとプラスなものは出てこない。そのためにはマイナスなものを入れないようにするのと、プラスなことをあえて選んでいく。
僧侶
- すべては縁によって成り立っているもの
- 受動意識は運命決定論ではない
- 呼吸とは、意識と無意識の間にあり、外と内の間にある
森を使ったコーチングのコーチ
- 森では直感が開く
- 無意識にアクセスしやすくなるのではないか
- 受け止めたものにひとまず名前をつけるだけにして、解釈しない
- 普段の生活では、どんな動きもスピードを落としてゆっくりにして、感覚を研ぎ澄ませる
医師
- 病気が治るかどうかは本質ではない。全体としての調和こそが本質。
まとめ
前野さんも、対談した4人の方も、みんなゆったり大らかに構えていたのが印象に残りました。
無意識とはどんなものなのか、少し違った観点から知りたいという人にはとてもおすすめな本です。
人生が変わる! 無意識の整え方 – 身体も心も運命もなぜかうまく動きだす30の習慣 – (ワニプラス) 前野 隆司 ワニブックス 2016-01-26
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