今回紹介する本は、仏教の僧侶、山下良道さんの「本当の自分とつながる瞑想入門」。
本当の自分とはどんなものなのでしょうか。
本当の自分とつながる瞑想入門 山下良道 河出書房新社 2015-12-04
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読んで感じたこと
タイトル通り、瞑想の説明もいいんですが、それよりもすばらしいのがなぜ瞑想が必要かという前半部分。
むずかしい言葉を使わずに、なぜ苦しみが生まれるのか、なぜそこから逃れられないのか、逃れるためにはどうすればいいのか、をわかりやすく教えてくれます。
スピリチュアルや宗教でよく語られる話題ですが、ここまでわかりやすく書かれているものは見たことがありません。
わたしたちの本質はどこまでも澄み渡った青空で、悩みや心配ごとはそこに一時的に流れる雲だという表現はすんなり入ってきました。
読書メモ
- 本当の自分とは、どこまでも澄み渡った青空のようなもの。悩みや心配ごとはそこに流れる雲。
- 「雲が浮かんでいる空」こそ自分
- 冷静に苦しみを生み出す原因を探り、根本的な治療をする
- 自分の心を苦しめているのは自分
- 苦しみをもたらすのは「心配の対象」ではなく「心配する心」そのもの
- 心に浮かぶネガティブな思いは「欲しい」と「怖い」に由来する
- どんな問題も過去や未来に振り回されているだけ
脳では、過去と未来を体験させるような映画を流しているようなもの
- 幻想なのに、それに影響されてしまう
- 勝手に暴走してしまう
- ほとんどのものがネガティブなもの
無理に映画をポジティブなものにしてもうまくいかない
- エゴというOSがネガティブだから
- エゴは自分ではない
- 自分の頭の中に湧いてくる声や思いは自分ではない
- 湧いてくること自体はそのまま受け止めて流す
- それに気づくための1番簡単で確実な方法が瞑想
まとめ
自分の人生がつらい、苦しいと思っている人はぜひ読んでみてもらいたい本です。
本当の自分とつながる瞑想入門 山下良道 河出書房新社 2015-12-04
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